アルゼンチンで仕入れたニューチステだ。
そんなにニューじゃないのもあるが。

 初チステのひとに説明しよう。
スペイン語圏では、ジョークや小咄のことをこう呼ぶ。

 軽~く毒が盛られているものもあるが、どうぞ召し上がれ。



◆天国に着いたばかりのアルゼンチン人が、壁に掛かっている無数の時計を発見。
「どうして、全部違う時間を指しているの?」と、気付いた点を聞いてみた。
「一つ一つの時計が、それぞれ違う国を象徴しているのだ。
その国の政府が嘘をつくたびに、時計が5分進むのだ」
「なぜ、アルゼンチンの時計がないの?」
「あぁ... あれは神様の部屋で、扇風機代わりに使用されている」

◆そろそろ寝ようか、という老夫婦。
鏡を見ながら、奥さんがこう言った。
「ダーリン... 私ってもうホントにババァだね。
シワだらけだし、乳はお腹の辺りまで垂れてるし、脚も腕もぶにょぶにょ。
お尻だって、もう重力に逆らえないわ」
振り返り、旦那に向かって話し続ける。
「もの凄く気が滅入るわ。私の何かいいところを言ってちょうだい」
少し考え、旦那がこう言った。
「ハニー、そんなに全てが悪いワケじゃないよ。
少なくとも視力は全く衰えてないじゃないか」

◆ある精神科の病院にて。
「先生、何故か僕はみんなに無視されています。
それを改善しようと思い、相談にきました」
「ハイ、次!」

◆「ママ、今日の夕食なに?」
「ウンコとフライドポテトよ」
「えぇ~っ!またフライドポテト?」

◆「墓泥棒と考古学者の違いは?」
「最初に墓を見つけ、中身を持ち出した方が「墓泥棒」。
そこに残った物でガマンしている人が「考古学者」だ」



 本日はここまで。
本来チステがそうであるように、言いっぱなしで終わらせておく。
ツッコミは各自で愉しむように。
                    つづく
 今、アルゼンチンにいる。帰省中だ。
こっちにきてみると、日本人にとって馴染みのないことが
よくあることを再認識する。

 基本的にアルゼンチンのことだが、アルゼンンチン以外の
海外旅行でも役立つかもしれないからいくつか書いておこう。


●空港にいる人たちの“優しさ”は基本的に拒否。
「カバン持ちましょうか」「荷物を車に載せましょうか」
などの言葉は、対価としてのお金を要求してくるので、ノー。
荷物がホントに多くて自分で運べないとき以外は利用しなくてもよい。
ちょっとしかあげないと、「少なすぎる」と文句を言うことも彼らは
忘れない。

●空港以外でも、頼んでもいない“親切”に要注意。
物凄い確率で、明るく純粋なヤツにたまたま出会わない限り、
狙っている。

●レストランなどでは、チップを支払う。
観光客向けのサービス料を予めとるようなところ以外では、
料金の10パーセント前後を目安に払うのがベスト。
(チップをもらおうとしているので、サービスは悪くない)

●時間は、あってないようなもの。
何かをアレンジするときは、自分のストレスを軽減させる
ためにも、本当の希望時間の少なくとも30分前に設定する。
そうすると、望みに近い時間にスタートさせることができる。
(設定時間に一人目が現れる。15分遅れは遅刻ではない)

●↑だから、バスや電車も“大体”の時間でしか運行されてない。

●トイレットペーパーは流さない。
うっかり流しそうになるが、水溶性ではないので、×。
流すと、つまる原因になる。

●偽札をつかまない。
これは現地の一般人にとっても見分けるのは安易ではない。
(あきらかに偽物だと判るぺらっぺらのものもあるが)
一度自分の手元にきたら、破棄するしかない。知らずにどこかで
使おうとしても、レジのひとが念入りにチェックし、見抜く。
ただの紙切れだ。

●歩行者優先が実行されていない。
車の流れが途切れるのを待ってから渡る。
そうじゃないと、本当に轢かれる。

●忘れ物をしない。
直後に取りに行っても、絶対にない。
忘れていなくても“なくなる”ことがあるので、常に手許に。


 つまり、常にまわりに警戒することを忘れない、ということだ。
犯罪が増えているとはいえ、日本ほど安全なところは珍しい
と思うべし。更に、日本人は狙われていると思うべし。

                    つづく
 仕事が終わり、家へと向かう。
本屋か。そういえば最近、あまりマンガを読んでいないな。
ちょいと寄ってみよう。そう思い、久しぶりにコミックコーナーへ。
浦沢直樹の焦らしマンガのひとつ「プルートウ」3巻と、星野之宣の
新作があったので買った。楽しみだ。

 マンションの正面玄関に鍵を差し込み、開ける。
郵便物のチェック。相変わらずチラシだらけだ。
幼稚園からの手紙もあった。

 お魚くわえたどら猫 追っかけて
エレベーターの呼び出しボタンを押す。
 はだしでかけてく 陽気なサザエさん
封筒を見つめながら口笛。
 みんなが笑ってる お日さまも笑ってる
何故か、「サザエさん」のテーマだ。
 ル~ルル ルルッル~
「こんにちは」

 ハッと手紙から目を離すと、マンションの住人が眼前の箱から
目を伏せがちに降りてきた。「あっ、こんにちは...」

 しまったぁ~!
キーも音量も高目だったぞ。

 「口笛を吹いていた兄ちゃん」ならまだマシだが、
「ノリノリでサザエさんのテーマを口笛で吹いていた変なひと」
と思われている可能性大...


 口笛さえ吹いていなければ...
こんなことがあってもめげるな、オレ。
しかし、家のドアをくぐって、カチャッと閉めるまでは公共スペース。
「ふっ」と気を抜かないようにしろ、オレ。

                    つづく
 ふふっ♡
今日はラッキー(仮名。犬)のお散歩。
こんな日はミヨちゃん(仮名)、頑張って歩いちゃう。

 信号が青になった。渡ろう。
ここを左に折れて、っと。散歩、散歩、散歩っぽっと♪
あっ、信号が赤だ。ここは車の交通量が多いからラッキー(仮名。犬)を
ミヨちゃん(仮名)が抱っこして信号待ち...

 プップー!
ん?誰? ... 誰?
笑顔で手を振ってるよ... とりあえず挨拶しとけ。
ぺこり。「どーもー」。   誰だ?

 まあ、いいや。
信号が青になった。渡ろう。
しかし、誰だろう?

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 この前、娘と公園で遊んだあとの帰り道でのこと。
ある交差点に差しかかったとき、犬を散歩中の女性と同じ
タイミング&歩行スピードで200メートルほど歩いた。

 おんぶしていた娘を次の交差点で一旦降ろし、肩車。
そのとき、プップー! ん?誰?... あっ、T倉森さんだ。
笑顔で手を振ってるよ... 面倒臭いが挨拶しとこう。
ん? 犬を抱いた隣の女性がぺこりとしてるよ...
知り合いか? こんなこともあるんだ。

 あとで、T倉森さんと話をしていると、
「間にいた女性が何故か手を振っていたよね」
と言われた。

 こんなこともあるんだ。

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 あの場面では、少なくとも三人の人間が、
「 しかし、誰だろう?」と思うという、不思議な瞬間だった。

 日常の中のアンジャッシュ的体験。

                     つづく
 日曜日の公園には、いろんなお父さんが出没する。
最近はヤングな破れジーンズ、重ねシャツが目に付く。
半袖T on 長袖T。Y on Tなど、様々だ。この場合、Yは全開だ。
しかし、やはり定番はポロ or Y&スラックスのお父さんだろう。

 遊具で遊ぶ子孫を見守るお父さんはウェストポーチも忘れない。
これは、両手が空き、中身を取り出しやすい便利なアイテムだが、
デザインに気を付けなければ、味わい深いものになってしまう。

 先週の圧倒的なチャンピオンは、ボタン全留め長袖ポロシャツ
in つんつるてん足首きゅっスエットズボン&登山靴のお父さんだろう。
ズボンの腰のゴムの位置がへそ上10センチぐらいだったので、
自らちんちくりんにしている可能性大だ。
丁度それくらい靴下が見えていた。

 格好で子供を育てるということはないが、多少なりとも美的センスに
影響を与えると思うので、注意すべきだ。そう思った。


 試合のときのオレのズボンも、どちらかといえばぱっつんぱつんなので
あまり人のことは言えないが...

                    つづく


注:Yはカラーシャツ(ドレスシャツ)のこと。
  Yシャツの語源はホワイトシャツ。
  カラーシャツは色(colour)付きシャツではなく、
  襟(collar)付きシャツのことである。
  ちなみにハイカラは、high collar 。